今回は、プログラミング思考が身に付く「ころがスイッチ」をレビューしていくよ。
プログラミング?
難しそうな言葉だけど、おもちゃは面白そうー!
どんな玩具なの?
「ころがスイッチ」は、ブロックで組み立てられるピタゴラスイッチのようなものです。
「考える -> 組み立てる -> 試す -> 直す」という過程で、プログラミング思考が身に付く!ということをコンセプトに作られています
「ころがスイッチ」は、決められたパーツで試行錯誤して組み立てるという観点では、何を使ってもいいピタゴラスイッチよりプログラミング思考が身に付きます。
(詳細は後ほど解説)
対象年齢は、3歳以上と意外と小さい子でも遊べます。
「ころがスイッチ」には、「ドラえもん」と「ポケモン」の2種類のバージョンがあります。
「ドラえもん」版の方が、拡張版などのラインナップが多く、人気が高いため、同じ値段で特にこだわりがなければ、ドラえもんの方を選択した方が良いかもしれません。
ただ、「ころがスイッチ」としてのコンセプトはどちらも同じなので、比較的お手頃価格で手に入やすく、ポケモン好きの方には「ポケモン」版も良いかと思います。
今回は、ポケモン版の「ころがスイッチ スタンダード版」で、3点ほど特徴を紹介します。
失敗から考える力が鍛えられる
ブロックとレールを繋げて、ボールをゴールまで転がすことが、基本的な遊び方です。
説明書に、コースのテンプレートがあり、仕組みを理解すると、自分で自由に組み立てられます。
組み立ての際には、ボールの重力で、高いところから低いところへ転がる力を考える必要があります。
転がる力が弱いと・・・途中で止まって、いわゆるミッション失敗になります。
そこで、コースを再度組み立て、もっと高くして転がす力を増やそうといったことや、カーブをもっと減らしてみよう!といった試行錯誤が、プログラミング思考の土台となる力につながります。
何事もまずはやってみて、失敗から、どうすれば成功に繋げられるかを考えて、試行錯誤する過程が大切です。
私もプログラミングを仕事でやっていることもあり、特にこの「失敗から考える力」が最重要だと考えています。
プログラミングをすると、必ず誰しも失敗(エラー)がでます。
そこで、どうやったら、この失敗(エラー)を克服できるんだ!と考え、様々な選択肢が挙がってくる人が、やはり優秀なエンジニアになります。
プログラミングに限らず、受験や仕事においても非常に重要な力になってきます。
将来、テンプレート通りの仕事はAI(人工知能)に代替されことが推測できるため、新しいことにも失敗を恐れず、挑戦し立ち向う人が活躍する傾向がより顕著になるはずです。
立体的に物体を認識し、組み立てる力が身に付く
コースを組み立てる際には、レゴのようにブロックを繋げることだけでなく、
「このレールをどのくらいの高さにした方がいいんだろう?」
「コースを分岐させたら、どのようにして合流・交差させてみようか?」
と、コース全体を俯瞰して空間的に把握し、考える必要があります。
さらに、ジャンプレールも用意されており、コースが分断されて、ボールが着地する時点を推測して、着地台を設置するなど高度なコース設計ができます。
これらの試行錯誤を通して、立体的に物体を認識し、ゴールに達成するための組み立てる力が身に付きます。
加えて、ボールがどのように転がせば早く動いたり、回転したり、ジャンプしたり、と物理の世界に興味を持つきっかけになるかもしれません。
そして、球体の動きを理解することで、球技などの運動にも効果があります。
子供の興味を惹く仕組みが盛り沢山!
プログラミング思考を学べる画期的な玩具ですが、子供が継続的に遊んでくれなければ意味がありません。
「ころがスイッチ」は、ドラえもんやポケモンの世界をふんだんに取り込み、タケコプターやモンスターボールなどのパーツが揃っています。
ポケモンのスタンダードパックだと、カビゴンのお腹の上でボールがくるくる周り仕掛けがあったり、ピカチュウが電光石火でボールを突き飛ばすものもあります。
これらの遊び要素と、頭を使ってコースを組み立てる要素が組み合わさることで、継続的に挑戦し続けることができます。
ゴールのモンスタボールにボールを転がすという目標がありますが、どのようにして達成するかは自由で、無限大のパターンがあるため、いつまでも遊ぶことができます。
親は、子供が夢中に取り組んでいるときは、黙って見守り、コースが完成してボールが転がるときは一緒に見届けて、ゴールに到達したときは一緒に喜んでください(ただし、褒めてはいけません)。
失敗から考える過程を通じてプログラミング思考が身に付き、空間認識力も鍛えられ、継続的に取り組むための工夫が盛り込まれた知育おもちゃ!
知育レビュー
8つの知能の観点レビュー
上図の通り、空間認識力・運動能力・自然理解力が中心に高められます。
空間認識力は、前述した通り、ブロックとレールを組み合わせて、どのようにボールをゴールまで届けられるかを、コース全体を立体的に俯瞰して設計する必要があるので、効果的に鍛えられます。
運動能力は、コースを組み立てる際に、指先を使ってブロックやレーンを取り付け、しかも結構力を入れてくっつけないとズレたりと、コースを組み立てる過程で、鍛えられます。
そして、ボールがどのように動くかを理解して、コースを組み直したりするため、物理の運動法則を肌で感じ、球技などの運動センスも磨かれます。
自然理解力は、ボールが高いところから低いところへと重力の力で転がることや、カビゴンのお腹で遠心力でボールが回り続けたりと、地球上の物理の世界を肌で実感できます。
※本レビュー観点の見方は、下記の記事を参照
実際に検証した上での感想
最初は、パーツの多さに戸惑いましたが、説明書にコースのテンプレートがあったので、まずはそのコースを作っていくことで、遊び方が理解できました。
実際に、子供とコースを組み立てていき、ボールがゴールへ転がっていったときは、飛び上がって喜んでました。
基本のパーツは、レールの土台になるブロックと、2種類の長さの直線レール、カーブするためのレールや、下り坂になるレールで、コースを組み立てます。
多すぎず、少なすぎずのバランス良い種類のパーツで、コースを試行錯誤して作っていくことは、プログラミング思考を学ぶ上で大切です。
プログラミングは、何でもあるようで、基礎となる土台は多くなく、土台を組み合わせて構築していくため、考え方は同じです。
安全面は、対象年齢が3歳以上ともあり、小さい子に与えなければシビアになる必要はないですが、部品が細かいため、床などにバラバラになり、大人も含めて踏んでしまう可能性はあります。
レールとか尖った部分もあるので、踏むと結構痛いので(経験談)、収納は用意した方が良いです。ちなみに専用の収納ケースは付属してません。
費用面は、4000円弱で、レゴ等と比べると比較的妥当な価格帯かと思います。ドラえもん版は、人気のためタイミングによってはプレミア料金になってる場合もあります。
欠点
一番気になったのが、転がるボールの速さ!
まずは、テンプレート通りにコースを作って転がしてみたのですが、摩擦がないのか、まぁー速く、一瞬で終わってしまいます。
もう少し、コースを完成させた実感を沸かせてくれるようなスピード感になるよう、レールに摩擦を設けるなどして、調整して欲しかったなぁと感じました。
他には、前述した通り、パーツが多い割に、収納ケースなどは付属していないため、単純に散らかります。
ボールとかすぐ飛んでいってしまうので、無くさないか要注意で、予備などもないので、正直心配です。笑
以上が、レビュー結果になります。
まとめ
今回は、プログラミング思考が身に付く「ころがスイッチ」のレビューでした。
「ころがスイッチ」は、コースを再構築する過程でプログラミング思考が身に付き、ボールの動きを肌で実感することにより物理も学べる知育おもちゃです。
「早いうちにプログラミング対策しておきたい!」
「知育にも良いドラえもんorポケモンのおもちゃが欲しい!」
そんな方は、ぜひ購入を検討してはいかがでしょうか。
自分で組み立てたコースでボールが転がるのが
面白いー!