今回は、楽しく立体図形の感覚が身に付く「ピタゴラスWORLDへんしんロードガレージ」をレビューしていくよ。
この四角いものがくっついて、色々作れちゃうの?
しかも、道路のようなものもある!楽しそう!
どんな玩具なの?
「ピタゴラスWORLDへんしんロードガレージ」(以降、へんしんロードガレージ)は、磁力で四角いパーツを繋げて、組み立てるおもちゃになります。
このおもちゃのメーカー「ピープル(People)」のピタゴラスシリーズのうちの一つで、ガレージと道路の世界観を取り入れたものになります。
単純に息子が車好きなので、これを選びましたが、他にも多くのシリーズがあります。
ピープルのピタゴラスおもちゃのラインナップ
https://www.people-kk.co.jp/toys/#unit-14804
平面のパーツから立体的なものを作り上げていくことで、空有認識力の向上や算数の図形の展開図の問題を解くベースとなる力を鍛えることを目的に作られているようです。
パーツの四隅に磁石が内蔵されており、パーツ同士を簡単にくっつけられるようになっています。
単純な箱型に組み立てることだけでなく、船やオオクワガタなど、パーツを斜めにつけたり、あえて倒してくっつけたりと自由に組み立て創造することができます。
ただし、この磁力でくっつける仕組みに難点があり、子供と遊んでいる際にこれは改善して欲しいなーと思ったので、本記事で後述します。
対象年齢は、このシリーズでは3歳以上で、他のシリーズには、1歳以上から遊べるものもあります。
個人的には、創造性・図形の問題解決力を向上させる目的においては、3歳以上くらいが妥当な知育おもちゃかと思います。
今回は、「へんしんロードガレージ」の良い特徴と残念な特徴をそれぞれ紹介します。
良い特徴1:展開図の問題解決力が鍛えられる
やはり、この知育おもちゃの最大の特徴は、平面のパーツを組み合わせて、立体的なものに組み立てられることにあります。
レゴのような立体的なパーツを組み合わせて、新しい立体的な物を作るのではなく、平面から立体的なものを組み立てることが、大きな差別化ポイントです。
平面から立体、立体から平面に変換する遊びを通じて、算数で出題される図形の展開図の問題を解決する力が身についてきます。
同じような知育おもちゃに、「マグフォーマーズ」がありますが、こちらは骨組みだけの平面パーツになっていて、立体構造が見えるようになっています。
「へんしんロードガレージ」は、内部構造が見えないようになっているので、視覚的に見えない情報は推測して補完する必要があり、これにより図形の問題に、より強くなります。
良い特徴2:手軽に組み立てられ、創造力が豊かになる
全体的にパーツが大きくて、持ちやすく、簡単にパーツ同士をくっつけて、組み立てることができます。
レゴのように、グッと押し込むような力が必要な作業がなく、さくさく組み立てることができ、このスタートダッシュが遊びに夢中にさせるポイントになります。
家の建築のように、土台の柱となるようなパーツをはめておかなければ、すぐに崩壊してしまうため、建築の仕組みを体感で理解できるかもしれません。
そして、磁力が微力のため、繋げたパーツも簡単に崩すことができ、破壊と創造を繰り返すことで、創造力が鍛えられます。
ピープルのピタゴラスのシリーズにもよりますが、正方形のパーツ以外にも三角形や平行四辺形、T字など様々な形のパーツが付属されているため、ショベルカーや船など様々な形のものが作れます。
残念な特徴:磁力が弱く、すぐに崩れる
この特徴は、かなり残念だったので、あえて強調します。
小さい子でも、簡単に組み立てられるように磁力を調整しているのだと察しますが、
かなり磁力が弱くて、少し動かすとすぐに崩れます!
子供と一緒に遊んでて感じましたが、かなりこれがストレスです。
(何度も作ったものが崩れて、息子は泣いてしまいました。。)
この「へんしんロードガレージ」シリーズは、コンセプト通りに車のおもちゃのガレージを作るためのパーツが揃っているのに、車のおもちゃを組み立てたガレージ上で、手で動かして遊ぶと、、すぐに崩れます!
作ったものをまるごと動かしたい!という場合も、横移動ですぐに崩れてしまうので、作ったものを握って動かすような遊びはできません。
もちろん、作り方により、箱型なほど強度が強くなり、箱型から離れた立体物になると強度がもろくなります。
類似している知育おもちゃのマグフォーマーの方が、磁力が強く、しっかりしているため、完成物を握って動かして遊ぶこともできます。
つまり、「へんしんロードガレージ」は、その場で作って、崩して、再度作り直す・・といったプロセスを早く回すことに向いています。
子供が慣れるまでは、ストレスですぐに諦めてしまうかもしれないので、親がフォローが必要かと思います。
平面パーツから立体的なものを簡単に組み立てられるため、図形の展開図の問題解決力、創造力が向上する知育おもちゃ!
ただし、磁力が弱く崩れやすいので要注意!
知育レビュー
8つの知能の観点レビュー
上図の通り、数学的思考力・空間認識力・運動能力が中心に高められます。
数学的思考力は、本知育おもちゃ最大の特徴である「平面から立体、立体から平面」に変換する遊びを通じて、算数の図形の展開図の問題などで求められるベースとなる力が身に付きます。
空間認識力は、平面のパーツを使って、空間的に把握した上で立体的に組み立てていくため、鍛えられます。構造的な欠陥があるとすぐに崩れてしまうため、しっかり内部構造を考えて組み上げていくことで、より効果的に鍛えられます。
運動能力は、平面パーツから立体的に組み立てていくためには、絶妙なバランス感覚が求められ、指先や腕を使って支えながら作る必要があるため、バランス感覚などが鍛えられます。
作った立体的な完成物の上を、車のおもちゃなどを手を使って動かすことは、かなり繊細な力加減で行わないとすぐに崩れてしまうため、繰り返し遊ぶことで体のコントロールが上手になります。
※本レビュー観点の見方は、下記の記事を参照
実際に検証した上での感想
箱から取り出し、まず「あれっ?」と思ったのは、車のおもちゃは付属していないということに驚きました。
箱の表紙には、しっかり車のおもちゃで遊んでいる姿があったので、勘違いしていまいました。
そして、組み立てて、まず思ったのは、やはり磁力の弱さです。
パーツをしっかり手で支えながら、壁と天井を作ってあげないとすぐに崩壊してしまうので、びっくりしました。
大人の私でも最初作り上げるのに手こづったので、2歳児の息子には、最初は全然遊べませんでした。笑
崩れては泣いて、飽きて他のおもちゃに気持ちが移り、1ヶ月くらい遊んだり遊ばなかったりを繰り返しているうちに、コツを掴んだみたいで、大きなタワーを作れるようになってました!
作り上げては、「もう一回!」って言って、崩してまた作り出して遊んでたので、このおもちゃの組み立てサイクルは、レゴより早いんだなーと感じました。
片付けも、パーツ同士がくっつくので、簡単にまとめることができ、この辺りは親の立場として、Goodポイントでした。
安全面は、対象年齢が3歳以上で、パーツも全体的に大きく、角も丸まっているため、問題ないかと思います。
費用面は、5000円前後と、パーツの量の割には、かなり高いと感じました。類似おもちゃのマグフォーマーズよりは、少し安い感じはしますが、しっかり検討して、購入した方が良いかと思います。
以上が、レビュー結果になります。
まとめ
今回は、楽しく立体図形の感覚が身に付く「ピタゴラスWORLDへんしんロードガレージ」のレビューでした。
「へんしんロードガレージ」は、平面から立体、立体から平面へ変換する遊びを通じて、自然と図形の展開図を解く力や創造力が身に付く知育おもちゃです。
「レゴとは違う目線の組み立てる知育おもちゃが欲しい!」
「算数の強い子にしたい!」
そんな方は、ぜひ購入を検討してはいかがでしょうか。
色んな形のガレージがすぐに作れるから楽しいー!